小学生の短歌の作り方

B!

短歌に触れる機会は、国語の授業などで意外と多くあるでしょう。

最近は、短歌がテレビの影響によって身近なものになっており、短歌を作りたいという人が多くなっています。

短歌は、日常生活や心が表現できる詩です。

簡単な短歌のコツやルールさえ守ると、短歌を簡単に小学生でも作ることができます。

ここでは、小学生の短歌の作り方、小学生の短歌のおすすめテーマ、小学生らしい夏休みの短歌を作った事例についてご紹介します。

目次

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小学生の短歌の作り方とは?

ここでは、小学生の短歌の作り方についてご紹介します。

テーマを決める

まず、どのような短歌を作りたいか、テーマを決めます。

短歌の決まりとしては、これをテーマにする必要があるというようなものはありません。

そのため、短歌のテーマを自由に決めることができます。

短歌のテーマとしては、例えば、家族、友達、習い事、運動会、部活動などがあります。

短歌のテーマを初めに決めておけば、非常に言葉選びが楽になります。

例えば、友達を短歌のテーマにすれば、ここから会話や思い出などに、シーンを拡大することができるでしょう。

シーンを1つのテーマからイメージすることによって、具体的にどのような内容の短歌にしたいかを組み立てることができます。

短歌のテーマをはじめに決めれば、イメージに合った言葉探しが迷わないでできます。

目立たせたい1つの言葉を決める

短歌のテーマを決めた後は、短歌にどのような言葉を入れるかを考えます。

そのため、目立たせたい1つの言葉を決めます。

使える言葉の数が、短歌は決まっています。

そのため、どの言葉を読み手に最も伝えたいかを考えることによって、短歌がよりわかりやすくなります。

目立たせたい言葉としては、次のようなものなどがあります。

  • 友達がテーマのときは、楽しい、仲良し、遊び、喧嘩
  • 家族がテーマのときは、旅行、感謝、信頼、謝罪
  • 運動会がテーマのときは、順位、玉入れ、かけっこ、勝敗
  • 習い事がテーマのときは、ピアノ、発表会、水泳、大変
  • 部活動がテーマのときは、トランペット、ラケット、ボール、竹刀 

最も伝えたい言葉がよくわからなければ、どのようなことを伝えたい短歌か読み手はわからなくなります。

伝わらない短歌は、他の人の心に残りにくくなるでしょう。

短歌をせっかく作るのであれば、他の人の心に残るようにしましょう。

また、ポイントが複数ある言葉を使うと、読み手が混乱するときがあります。

組み立て方によっては、意味が自分の伝えたいものとは違ったものになるため注意しましょう。

余裕があると季語を入れる

短歌は、季語を必ずしも入れる必要はありませんが、季語を入れることによって、短歌がワンランク上のものになります。

季語の例としては、次のようなものなどがあります。

  • 春の季語としては、桜、卒業、入学、春日和
  • 夏の季語としては、かき氷、海、水泳、プール
  • 秋の季語としては、紅葉、松ぼっくり、どんぐり、鈴虫
  • 冬の季語としては、雪、ツリー、氷、マフラー

なお、季語を短歌に入れるときは、注意することがあります。

使える文字数が短歌は限定されています。

1つ季語を使うと季節がわかるため、いくつも使うのはもったいないです。

難しい言葉も季語には多くあります。

しかし、読み手がわからなければ、季節はいつだろうかと考えてしまうでしょう。

無理に難しい季語を使わないで、わかりやすさを重要視すれば短歌が気軽に作れます。

流れやリズムを大切にする

短歌とは言葉遊びで、現代音楽のラップのように、作者の思いを読み手に言葉のリズムで伝えます。

流れやリズムが良くないと、短歌が魅力的になりません。

短歌の文字から、読み手がイメージ映像を思い描きます。

そのため、流れが良くない短歌は、このイメージ映像が途切れます。

言葉を単に並べるのでなく、そのシーンを自分でもイメージしながら短歌を作っていくことによって、区切るポイントなどを判断することができます。

例としては、次のようなものがあります。

「寒い日だ お風呂に入る 一番に 今日は特別 父が留守」 

お風呂で寒い日に温まるシーンと、父親が不在である様子の2つシーンがイメージできるでしょう。

比喩は慎重に使う

比喩とは、簡単にいうと「例え」です。

例えば、「空から舞い降りる白い華」と「雪」という言葉を表現するような感じです。

小説であればこのような比喩表現でも問題ありませんが、短歌のときは文字数が限定されているため、このような比喩は適していません。

そのため、初めて短歌を作るようなときは、比喩は使わないで素直な言葉を使いましょう。

使える文字でいかに情報を読み手に与えられるか、ということを考えながら短歌を作っていけば、短歌が上手く作れます。

短歌をもし他の人に見せるために、比喩表現を使いたいのであれば、意味が正しく伝わることが大切になってきます。

読んだ人に説明できるのであれば問題ありませんが、そうでなければ、比喩が間違った意味で伝わります。

このようになれば、短歌の意味合いまで違ってしまうため注意しましょう。

比喩の例としては、次のようなものなどがあります。

  • 笑顔の比喩は、にこにこ、にんまり、・恵比寿顔
  • 悲しいの比喩は、うなだれる、伏せる、しょんぼり
  • 嬉しいの比喩は、ジャンプ、踊る、跳ねる、手を打つ

小学生の短歌のおすすめのテーマとは?

ここでは、小学生の短歌のおすすめのテーマについてご紹介します。

季語は短歌には必要ありませんが、テーマとして季語を考えれば、短歌が作りやすくなります。

小学生に身近な季語で、初めの5音に使える言葉としては、次のようなものなどがあります。

  • セミの声
  • かき氷
  • 夏祭り
  • カタツムリ
  • アゲハチョウ
  • 夏の山
  • ソーダ水
  • アマガエル
  • 半ズボン
  • カーネーション
  • 草団子
  • サングラス
  • ラベンダー
  • かざぐるま

小学生にぴったりのテーマを決めれば、どのようなことをそのテーマについて考えているか、イメージしているかを書き出してみましょう。

5音と7音の言葉を書き出したものから探して、順番に並べてみましょう。

小学生らしい夏休みの短歌を作った事例とは?

ここでは、小学生らしい夏休みの短歌を作った事例についてご紹介します。

選んだテーマは、ソーダ水、セミの声、サングラスです。

  • 「キーンと美味しい 歯がいたい ビー玉集めて 窓辺においた」

ソーダ水が夏になると飲みたくなります。

非常に冷えたソーダ水を飲んで、窓辺に中のビー玉を置いた様子が伝わります。

  • 「じりじり夏が やってきた セミと一緒に 大合唱」

蝉の騒々しい声も、元気に外で遊ぶ子どもたちの声には負けるでしょう。

公園では、子どもたちも蝉も元気いっぱいです。

  • 「シャキッと決めて 冒険だ! セミに蝶に バッタにカマキリ」

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