小野小町

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小野小町は生没年が9世紀頃と思われるものの不詳で、かつ出自もその生涯も謎に包まれた女流歌人で、后妃の沢山いた後宮(ハーレム)にいたに違いない、と目される評判の美人の1人です。

六歌仙の1人で、三十六歌仙、そして女房三十六歌仙の1人にも数えられ、古今和歌集の序文で紀氏等に『いい女が悩んでいる所といった感じ』の雅さがうけるという評を獲た人物です。

主として古今和歌集や小倉百人一首などに和歌が収録されています。

  うたた寝に恋しき人を見てしより夢てふものはたのみそめてき
  小野小町『古今和歌集』
:うたた寝の夢に、恋しい人が現れてから、夢というものはたのみになると思いはじめたことだよ。

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