短歌の用語 懸詞(かけことば) 2020年2月3日 掛詞ともいい、1フレーズに2つの異なる意味を持たせたり、2通りの意味のある複数のフレーズを上の句にも下の句にもおくなどして呼応という形の因果関係を持たせたりする、高度な歌作りの技術です。 懸詞は同音異義語を上手く利用することで、内容を深く広くし、グッと高度な歌にする修辞法です。 例. こぬ人を まつほの浦の 夕...短歌の作り方
短歌の用語 縁語(えんご) 2020年2月3日 縁語とは、関連する意味の言葉を連ねることで、その言葉の持つイメージに広がりを持たせ、かつ強調してよりインパクトを与えようとする和歌作りの上での技法です。 まるで連想するかのように、2フレーズ以上散りばめてあります。 例. 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立 小式部内侍『金葉集』 : 大...短歌の作り方
短歌の用語 枕詞 2020年2月3日 枕詞とは、特別な名詞等にかかったり、その名詞への関連が推測されたりする、主として五文字の言葉です。必ずセットで出てくるか、または関連語と繋げられて出てきます。 枕詞には、特定の名詞を導く以外に五・七・五・七・七の長さに対応できるほど内容が足りない際、定型詩として短歌の体裁を整える機能が有ります。 最も初期の和歌というの...短歌の作り方
短歌の用語 歌枕 2020年2月3日 和歌の題材や詩情における、初期の定型を歌枕といいます。 後には、歌枕をある程度分類したり集めたりした書物のことを指すようになりました。 そしてさらには、和歌に詠まれる旅情溢れる名所のことも指すようになりました。 例. 田子の浦ゆ うち出でて見れば 真白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける 山部赤人『万葉集』...短歌の作り方