短歌の用語 拾遺和歌集(しゅういわかしゅう) 2020年2月3日 拾遺和歌集は、古今和歌集と後撰和歌集に続く第3番目の勅撰和歌集の名前です。 三代集と呼称される和歌集の最後の1つで、全20巻、およそ1350首で構成されています。 平安貴族の国風文化の最盛期である寛弘3年(1006年)頃に成立したとされています。 選者の名前ははっきりしていません。藤原公任の撰による『拾遺抄』との名称の...短歌の作り方
短歌の用語 後撰和歌集(ごせんわかしゅう) 2020年2月3日 後撰和歌集は第2番目の勅撰和歌集で、三代集の1つです。全20巻で、1425首から成ります。 藤原兼輔、紀貫之、伊勢といった古今和歌集に登場した歌詠みだけではなく、藤原師輔を始めとするより位の高い公達や、右近や中務などの、公達の姫の世話をする女官で中流貴族の女(むすめ)など、より同時代の歌人の短歌も多く収録されました。...短歌の作り方
短歌の用語 古今和歌集 2020年2月3日 古今和歌集は、最初の勅撰和歌集の名です。古今集ともいわれます。 三代集の第1にあたり、全20巻となっています。八代集の第1番目でもあります。 延喜5年(西暦905年)に撰が始まったと伝えられます。 万葉集の歌風は、おおらかといわれますが、当時の中央集権の貴族政治の繁栄をうつした古今和歌集の歌風は、優美で夢想的です。 四...短歌の作り方
短歌の用語 歌物語 2020年2月3日 個人の日記風文章や小話が、お話に合った情景の短歌によっておちがついている形式の物語のことです。 1つ1つの小話が、短歌の詳細な序詞(じょことば)の役割をはたしている形式です。 貴族政治の表舞台を追われた紀氏や在原業平、藤原隆家などの傍流となっていく家系の一族の中は、歌作りに恋漁りに励んでは歌物語とする人もしばしばありま...短歌の作り方
短歌の用語 反歌 2020年2月3日 反歌とは、長歌のあとに詠み添えられた短歌のことをいいます。かえしうたともいいます。 内容は長歌と同様ですが、長歌の持つ意味を適切にまとめたものとして、成立しました。そのため、古い長歌には反歌の現存しないものもあり、また反歌が旋頭歌の形式のものもあり、多岐に渡りました。 反歌は万葉集に例が多く、1首だけではなく、数首ある...短歌の作り方
短歌の用語 長歌(ちょうか) 2020年2月3日 長歌とは、和歌の形式の1つです。 五七を三回以上繰り返して、締めが七となる形式で、古の歌謡にしばしば見受けられました。長いためか、まとめの役割をする反歌が付されることが多くなりました。柿本人麻呂の頃が、長歌が最もよく詠まれていた時代でした。 そういうわけで、8世紀頃成立した『日本書紀』や『万葉集』には多く見られますが、...短歌の作り方
短歌の用語 旋頭歌(せどうか) 2020年2月3日 旋頭歌は和歌の一種です。 長歌や短歌とともに、奈良時代以前からの和歌として知られます。 五・七・七・五・七・七拍という繰り返しのような韻律となるのが特徴です。そのため、双本歌といわれることもありました。 旋頭歌は万葉集に収められているものが殆どで、万葉集には62首がみられます。 このような歌の形式としては、後に今様が発...短歌の作り方
短歌の用語 本歌取り(ほんかどり) 2020年2月3日 本歌取りとは、和歌を作る技法の1つです。 有名な和歌を本歌としてふまえて、その内の1句あるいは2句くらいを自作の短歌などに取り入れ、歌を作ります。 本歌の内容が基本になっていて、そこから更に表現する部分があるので、歌の内容が多層的になりがちです。 例. 三輪山を しかも隠すか 雲だにも 心あらなも かくさふべし...短歌の作り方
短歌の用語 懸詞(かけことば) 2020年2月3日 掛詞ともいい、1フレーズに2つの異なる意味を持たせたり、2通りの意味のある複数のフレーズを上の句にも下の句にもおくなどして呼応という形の因果関係を持たせたりする、高度な歌作りの技術です。 懸詞は同音異義語を上手く利用することで、内容を深く広くし、グッと高度な歌にする修辞法です。 例. こぬ人を まつほの浦の 夕...短歌の作り方
短歌の用語 縁語(えんご) 2020年2月3日 縁語とは、関連する意味の言葉を連ねることで、その言葉の持つイメージに広がりを持たせ、かつ強調してよりインパクトを与えようとする和歌作りの上での技法です。 まるで連想するかのように、2フレーズ以上散りばめてあります。 例. 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立 小式部内侍『金葉集』 : 大...短歌の作り方