拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)




拾遺和歌集は、古今和歌集と後撰和歌集に続く第3番目の勅撰和歌集の名前です。

三代集と呼称される和歌集の最後の1つで、全20巻、およそ1350首で構成されています。

平安貴族の国風文化の最盛期である寛弘3年(1006年)頃に成立したとされています。

選者の名前ははっきりしていません。藤原公任の撰による『拾遺抄』との名称の相似性が指摘され、『拾遺抄』が『拾遺和歌集』の元ネタではないかという説もあるようです。

『拾遺』には、前の撰集から漏れた秀作を拾い集めるという意味があり、古来からのすばらしい歌人ばかりでなく、藤原公任、藤原道綱母、斎宮女御、平兼盛、清原元輔、藤原輔相、大中臣能宣などといった新しい時代の歌人達の短歌も沢山収録された和歌集となっています。




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